インタビュー

数年のブランクを越え、お仕事に復帰するために必要だったこと。「愛媛でじたる女子プロジェクト」1期生 岩﨑亜由美さんインタビュー

MAIAでは、女性がライフスタイルの変化に影響されずに自分らしく働きつづけられるよう、「でじたる女子プロジェクト」を通じてスキル習得の支援を行っています。今回は、「愛媛でじたる女子プロジェクト」受講後、数年のお仕事のブランクから復帰し、ご自身で正社員への再就職を掴まれた岩﨑亜由美さんにお話をお聞きしました。

岩﨑 亜由美さん
船舶会社での生産管理や営業事務などを経験後、退職して両親の介護に専念。経済的負担への不安もあり、テレワークで働ける仕事を探そうと考えていたときに「愛媛でじたる女子プロジェクト」に出会う。現在は再就職して正社員として勤務中。

ー 「でじたる女子プロジェクト」と出会う前の状況について

両親の介護に専念するために、以前の仕事を退職して以来数年間、お仕事をお休みしていました。ずっと介護で拘束されるわけではありませんが、やはり常に心配はありますし、家事や病院の手続きなどやらなければならないことが多いので、仕事の時間がとれない状況だったんです。

復帰を考えたことはもちろんありますが、やはり経験のある事務職で探していると、半日勤務やパートという条件ではなかなか合う求人がありませんでした。当時はテレワークで在宅で働くということ自体も知らなかったので、まずはいったん介護に専念しようと考えていました。

ー 「でじたる女子プロジェクト」に参加しようと思った決め手はなんですか

「愛媛でじたる女子プロジェクト」は、テレビ番組で紹介されているのを見て興味を持ちました。はじめは「コンソーシアムって何?」という状態でしたが、一緒に見ていた両親が興味を持ってくれたこともあり、応募してみることにしました。

愛媛でじたる女子プロジェクト
https://digital-women.maia.co.jp/ehime/

当時は介護が終わるまではこのままのつもりでしたが、家にいながら仕事ができるということを知り、「それなら今の自分にも合っているな」と感じました。両親が「やってみたらいいんじゃない」と背中を押してくれたのも大きかったですね。

実は、テレワークという働き方が、仕事から数年離れてしまっている自分にとって復帰の足がかりになるかもしれないという期待もありました。これだけの期間仕事から離れてしまっていると、「うまく馴染めるだろうか」「どういうふうに人と一緒にやればいいんだっけ」と不安に感じることも多かったので、いい意味でリハビリになるのではと感じていました。

ー MAIAからのご紹介で担当したお仕事について教えてください

お客様のシステムを触ってみてレポートし、それらの操作マニュアルをリニューアルして作成する業務に携わりました。講座で学んだSAPとは異なりますが、まずは数年ぶりでもお仕事にちゃんと取り組めるかトライしてみることが、自分にとっては重要でした。この案件を通して少しずつ自信を取り戻すことができたので、今後は是非SAPの案件にも携わってみたいと思っています。

また、私にとっては初めてのテレワークだったので、この経験を通してテレワークに必要なことを改めて認識することができました。特に、休憩時間や仕事終わりと決めていても仕事を続けてしまったり、業務時間と生活との線引きをするのがとても難しかったですね。自己管理する力が必要だと再認識しました。現状としては、週末の4時間など時間を短めに区切って取り組めるようなお仕事があれば、是非取り組んでみたいです。

ー 「SAP」という技術のどんなところがおもしろいと思いますか
もともとある程度の人数が在籍する中小企業に務めていたので、業務を進めるには社内のいろいろな部署と関わりあう必要性を体感していました。会社を回していく中ではいろいろな数値やデータが共有される必要があるため、そこでまさにSAPの技術が活きると感じています。部署毎に異なるデータを用いることなく、ひとつのデータをみんなで使えるようになれば、事務の仕事を軽減できるはず。経験上「面倒だな」と感じる部分が解消できるので、とてもおもしろい技術だと感じています。

一方で、SAP自体の業務の流れなどは、これまで経験した営業や人事、経理の仕事、特に簿記の知識がとても役立ち、社会人経験と組み合わせることで理解しやすかった面もあります。

ー今後はどんなことに挑戦してみたいですか

現在は介護の状況が変わったため、正社員の仕事について働いています。もちろん働く中ではいいことばかりではありませんが、朝しっかり起きて身体を動かし、規則正しく生活するのはやはり良いことですし、仕事を通して出会った人に興味を持ったり、尊敬できる先輩に出会えたのも良かったなと感じています。

今後は、正社員の仕事に慣れたらまたSAPにも触れたいなと思っています。一度離れてしまうと戻るのはとても大変なものですが、コミュニティで皆さんが一生懸命勉強されている様子を見たり、そもそもコミュニティなどの「戻れる場所」があるのはとてもありがたいですね。チャンスが巡ってきたときには、是非挑戦したいと思います。

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